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■ 返金運動@SFベイエリア ■
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朝十時にLinux搭載マシンを販売しているVA Research(以下VAR)オフィス前(Mt.
 View)に約20-30名が集結。VA Research では同社のロゴ入りTシャツを配布。Tシ
ャツの後ろにはLinuxのマスコットペンギンと「We didn't want YOUR operating
 system...(我らはあなたのOSが欲しいんじゃない...)」さらに、その下には「
This is what we want!(これが欲しいんだ!)」の文字がプリントされている。こ
のTシャツは同社がこの日のために用意したものらしい。筆者も一枚いただき。(プ
レミア付くかな? ^^;)とりあえずその場ではポイントDへの行き方を教えてもらう
。ポイントDとは最終地点のフォスターシティにあるデニーズの駐車場らしい。ここ
で、San Francisco, Mt. View, Santa Clara, Oakland各地で集まったLinuxや
FreeBSDを支持している同士が集結する。

ポイントDに到着すると、何人かが即マーカーとポスターボードを駐車場の真中にぶ
ちまけプラカードを作り始めた。5分も経たないうちに大手ネットワークのテレビク
ルーが到着。運動をまとめているスタッフに次から次へとインタビューの嵐。プラカ
ードの用意ができた頃、大きな荷台のあるトラックにバンドのセットも完了。演奏が
開始されると同時に全員が歩いてマイクロソフトのオフィスまで行進した。距離にし
て2キロもないだろう。

レポート隊は一足先にMSのオフィスがある場所へ移動。真横にある立体駐車場の一
番上では飲み物の用意がされ、バナーには「Microsoft Welcomes the Linux
 Community(リヌックスユーザの方々へ、マイクロソフトへようこそ)」と書かれて
いる。総勢30人の報道陣はすでにスタンバイをしてマイクロソフト側へのインタビュ
ーや撮影を開始していた。この間、自分はラップトップとPHSで写真をアップロー
ド。VARのTシャツを着ていたせいか、カメラマンやレポーターに色々と聞かれる。

行進が近づくと、叫び声が聞こえてきた。行進はおとなしく交通の邪魔にならないよ
うに行われ、ゆっくりとマイクロソフトのオフィス近くまで進んでくる。まずは駐車
場の前で並び報道陣へのサービス。そして駐車場の最上階へと。早速スポークスマン
1と交渉が始まる。彼はあまり詳しく話しをしてくれない。ライセンスはライセンス
だが僕ではなくもう一人に聞いてくれと言って、公明文を配るだけに終わった。

さて、この公明文を渡してくれた社員はいつのまにかオフィス内に即効姿を消し、頭
の毛のないもう一人のスタッフにバトンタッチ。しかし、彼もまた「返金に関しては
メーカに問い合わせてくれ」と繰り返すばかりだった。

数分後、Chris Di Bona が先頭を切って駐車場から繋がってるビルに入ろうとしたが
、入れてくれない状態。これでは返金してもらえないと、全員が正面玄関へ移動する
。正面玄関には入れるがマイクロソフトが入っている9階のスィッチを押してもエレ
ベータは動かない。この日はマイクロソフトがドアを開けて待っていてくれると聞い
ていたのに話が違う。階段は非常用なので使用許可が下りないそうだ。どうやらマイ
クロソフトは誰も人をいれたくないようだ。30分ほど上に行こうと試みた一行だが、
最終的には断念し、1時45分を持ってこの場を離れる事を決意。この日のマイクロソ
フトからの返金はかなわなかった。この後、この一行はサンフランシスコの
CoffeeNetでパーティーをするらしい。


この運動が大きく動き始めたのが1月27日。わずか3週間余りでこれだけの人を集める
のは LINUX や他のOSを支持する人達のエネルギーと団結力なのであろうか。今回
の運動では、マイクロソフト側は予想通りメーカに問い合わせをしろの一点張り。そ
れ以上のコメントはなく、ろう城に立てこもるマイクロソフト。不満を隠し切れない
ユーザがこれからどのような動きをするかが注目される。クラスアクションが起きる
のはそう遠い日のことではないかもしれない。
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公明文(日本語訳)

Microsoft Corporation
950 Tower Lane, Suite 900
Foster City, CA 94404
Tel 650-571-7737
Fax 650-571-6040
http://www.microsoft.com/

お客様へ

本日はマイクロソフト販売オフィスへようこそいらっしゃいました。私達はいつでも
マイクロソフトの製品ならびに技術に関して皆さんのご質問に対してお答えるできる
よう整えてます。

本日は皆さんが組み込み済みのウィンドウズの返品を要請しにいらしたのは既に存知
ております。ウィンドウズが導入されているPCに付属されている契約書に書かれて
ある通り、規約に同意できないユーザはメーカに問い合わせる事が記述されています
。新しいコンピュータに導入されているウィンドウズのライセンスはメーカに属して
おり、各個別のメーカが独自に契約に関する処置をいたします。ウィンドウズが導入
されているマシンはメーカが各マシンをウィンドウズ様にデザインしお客様に保証を
しております。従って、マイクロソフトとしては皆様から各購入元メーカに問い合わ
せていただくようお伝えします。

お客様にはどのOSを使うかという選択の自由があります。マイクロソフト以外のO
Sや全くOSなしのマシンを購入することも可能です。20万もの世界中のPCメーカ
がプロセッサーからグラフィックスカードまでの選択の自由を与えてくれますし、O
Sもその一つです。LINUX.ORGのウェッブサイトによると14カ国の60メーカがLINUX
を導入済みのシステムを販売しているとなっていますが、選択の余地は貴方にありま
す。世界中の数百万ユーザ同様、貴方もマイクロソフトのOSを使いコンピュータ・
ライフの向上を図ってください。

いつものようにコメントやフィードバックをお待ちしております。マイクロソフトの
サイトへどうぞ http://register.microsoft.com/regwiz/regwiz.asp.

Thank you,
Microsoft
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