「ウィンドウズの未使用分、返金を」ネットで草の根運動
「未使用のウィンドウズに返金を」――米国を中心とする無償基本ソフト(OS)「Linux」ユーザーがインターネット上でこんな運動を呼びかけている。パソコンにバンドル(事前搭載)されたマイクロソフト製OSの使用を拒否し、合法的に料金返還を求めるもので、2月15日を「ウィンドウズ・リファンド(払い戻し)・デー」と設定。司法省との独禁法裁判が進行中のマイクロソフトだが、思わぬ草の根勢力の抵抗に遭っている格好だ。
返金運動は、米西海岸のネットワークコンサルタントなどが中心になり展開している。Linuxなど他のOSを使いたい場合でも、ほぼすべてのパソコンにウィンドウズが搭載されているため、ユーザーは半ば強制的に余分なOS料金を支払っている点を指摘。「独占的で利用者の選択肢を狭めている」と主張する。インターネットのホームページ上で、マイクロソフトがOSを供給しているパソコンメーカーから返金を受けるための具体的な方法や、世界中で払い戻しに成功した事例も紹介している。(シリコンバレー=町田敏生)